モダン的観点で見た「異界月」
2016年7月20日 TCG全般 コメント (3)こんにちは
今のモダンは非常にカオスで、メタはないですが多様性があっていい感じですね。
マジックは久しく触っていないのですが、なぜか「異界月」フルスポを見てからマジックが頭を離れず。仕事に全く集中できないので頭の中を吐き出していこうと思います。
久しぶりの投稿になりますが、今日はモダン的目線で「異界月」を見ていきたいと思います。
【白】
「神聖な協力」
アタック限定の「天界のほとばしり」「4点ゲイン」「2体アンタップ」の増呪スペルですが、モダンにおいても割とプレイアブルなカードだと思いました。
アゾコン、エスパーコントロール的観点では有用な魔除け+αになると思いました。最もこのカードが輝くのは比較的重めのコントロールデッキで、龍王オジュタイが入っているタイプが非常に有用です。
龍王オジュタイは最近の青白コンをみても比較的モダンではプレイアブルなカードで、アゾコンやエスパーコンでは土地が並ぶので増呪スペルが唱えやすいことが挙げられます。
神聖な協力は2マナの簡単な除去になるので序盤をしのぎやすく、微々たるものですがライフゲインができるカードというのも重めのエスパーカラーのコントロールでは非常に感触の良いカードでした。
また、アゾコンでは龍王オジュタイをアンタップすることにも価値があり、アゾコンでは修復の天使なども入っているのでバットリで活躍しやすいです。
また、感染や呪禁オーラ等にナチュラルに対策できるのもモダンにおいては丸いカードだといえます。
デメリットは天界のほとばしりと違って、タイミングが限定されてしまうこと、ブロックに使えないことが挙げられます。
特にブロック時に使えないのは比較対象として「アゾリウスの魔除け」との大きな違いで、「聖トラフト」を用いたデッキではブロック時に使えないことは微妙な点だと言えます。
「シガルタの助け」
なんかに使えそう。だけど使い方がわからない。
アドを稼いでくれるわけでもないので4は積みずらいですが層瓶やエンチャントのサーチと合わせて使うことで、装備品を使ったデッキで生きるかもしれません。モダン的には1マナなので簡単に展開できるため、一応言及しました。
「神聖の協力」で飛ばしすぎたw
「異端聖戦士、サリア」
どのサリアも強いですね。このサリアはこちらにあるように「http://mwweenie.diarynote.jp/?day=20160701」モダンでは評価が難しいと思いました。ただ、白ウィニーでは同盟の伝説が8枚入るのはさすがにデッキとしては難しいと思いますが、3色、フェッチも多い環境なので、氷瀑の執政のような疑似除去体制があると言えるのではないでしょうか。ただ稲妻の前には無力ですが。
「単体騎手」
裏返ると非常にスペックの高いカードで、モダンではシスターズでの運用か、アゾコンで使われる可能性があります。
特に2マナで3点ゲインというと、「単体騎手」アタック+「台所の嫌がらせ屋」、「神聖な協力」、「オジュタイの命令」のリア二+4点ゲイン等があります。
ただ、アゾリウスコンの「ヴリンの神童、ジェイス」「瞬唱の魔道士」「前兆の壁」で「オジュタイの命令」が多く入っている型では少し採用を考えられますが、台所の嫌がらせ屋も入れたいとなると枠が難しいです
ただ、裏返る前のスペックでは非常に物足りなさがあり、専用の構築が必要なため、モダンでの採用は難しいかもしれません。
【青】
「久遠の闇からの誘引」
青単トロンでワンちゃんあるとかないとか。ただ、ソーサリーなので、あまり期待はしていません。
「月の力」
「月の力」は新しくエスパーズアーで採用の価値があります。http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD11277S/
特にズアーで持ってこれるカウンターというのがとても重要です。
「月への封印」
「月への封印」も同様にエスパーズアーで土地とプレインズウォーカーにも触れられるという点でエンチャントとして検討の余地がありそうです。
「広がりゆく海」「拘留の宝球」が2枚ずつ入っていることが多いので「月への封印」1枚で2枚の役割を果たすのでデッキ圧縮としては使えると思います。
「霊廟の放浪者」
これは審判官の使い魔の上位互換で、パワータフネスが上がることが見込めるのですが、スピリットが多く入っていない場合は変わりません。
スピリットデッキがモダンでできるようになった場合には非常に有用なカードだということくらいでしょうか。
「非実体化」
打ち消さない疑似打消しは、2マナの打ち消し枠として検討する価値があります。
特に有用なのはクリーチャーにさわれること、「突然の衰微」のような打ち消せない呪文も差し戻せることにあります。
もしもモダンでつかうとしたら、「差し戻し」「蒸気の絡みつき」と比較することができ、採用されているデッキにはマーフォーク、青赤デルバーが挙げられます。
「蒸気の絡みつき」はマナ域が違うこと、ライフに影響しない点が大きな違いです。
「蒸気の絡みつき」は青赤デルバーやマーフォークが主な就職先ですが、どちらもマナはできるだけ使いたくないのでどちらかというと「差し戻し」との比較になると思いました。
「差し戻し」はドローできるのでアドバンテージを失わないのが強く、非実体化はアドバンテージとしてはマイナスです。
そのかわり盤面にも触ることができるのが強みです。
マーフォークで「差し戻し」がメインに入っている場合がありますが、私はテンポを稼ぐことができ、衰微も差し戻せるという点ではマーフォークデッキで「非実体化」は丸いカードになり得るのではないかと思いました。
「詮索好きのホムンクルス」
このカードはモダンでの青カラーにとっては非常に有用なカードだと思います。2マナタフネス4は非常に心強く、さらに果敢とメダリオンは頭おかしい。
前半はマナクリになり、後半は3/4果敢とメダリオンのついた大きな「僧院の速僧」になります。人によっては青いタルモなんていう人も。
後半ではすぐに3/4果敢として使えるので、青系のデッキでは比較的骨太なクリーチャーとして使えると思います。
何よりも相性がいいのは「思考掃き」で、3ターン目に反転することも考えられます。
「思考掃き」を使うことを考えるとグリクシスデルバーやグリクシスカラーのデッキ、エスパージャンク等で検討の余地があります。
詮索好きのホムンクルスは時々出てくるアホみたいに強い青いカードだと思います。
【黒】
「集団的蛮行」
「集団的蛮行」は速度の速いデッキに対して非常に有用です。使ってみて2点ドレインもスペルオンリーの「強迫」も2マナソーサリーの「見栄え損ない」も強いです。
バーンやデルバー系統の早いデッキに対してある程度耐性がつく点がいい点で、カウンターを考慮しなければ早いデッキに対して2マナで不要牌を有用なカードにしつつ、2アクションをとれるナイスなカードです。
青いデッキでは2マナの強迫か2マナの見栄え損ないだと思いましょう。
ハンドの消費が多くなりますが、重いコントロール系のデッキでは早いデッキに対して速度不足を補うカードとして有用です。
黒いデッキではコジレックの審問と思考囲いに合わせて集団的蛮行を合わせることでコントロールに強くなるでしょう。
「墓所破り」
ゾンビ強くなるといいね。応援してる。
「リリアナの誓い」
リリアナの誓いはズアーコンでつかえそうで使えない。3マナ布告なので、プレインズウォーカーデッキで就職を狙うも断念て感じでしょうか。
「エムラクールの囁き」
ヒムになりそうでならないやつです。2マナでアドバンテージが取れるのはでかいですが、2ターン目に使えるのは1ターン目フェッチからの「思考掃き」でソーサリー・クリーチャー・プレインズウォーカーの2種が落ちた時くらい。
限定的過ぎて、モダンで通用するとは言えないでしょう。
「最後の望み、リリアナ」
呼び方はラスアナでおk?
ラスアナはモダンで通用するカードだといえます。主な就職先としてはミッドレンジの青黒カラーのデッキでしょう。主にグリクシスカラーですね。
ジャンドにはヴェリアナがいるので割愛しますが、グリクシスカラーでは+能力を使ってハンドが少なくなるのはいまいちです。
どちらかというとアドバンテージ差をつけたい青黒系のコントロールでラスアナはモダンで活躍することになるのではないでしょうか。
プラス能力を積み重ねることが勝ちに直結し、自身も落とされずらく、タフ1に人権がなくなるのも素晴らしいです。
マイナスで墓地を肥やしつつ「黄金牙、タシグル」や「瞬唱の魔道士」、「ヴリンの神童、ジェイス」を回収されたらゲロをはきます。
特に「ヴリンの神童、ジェイス」との相性が抜群すぎてお互いにプラス能力を使うと全く、ダメージレースになりません。
「コラガンの命令」と一緒に使うことで、リソースを回収されて普通のフェアデッキではアドバンテージ勝負ができないのではないでしょうか。
個人的にはエスパーカラーで使えないか検討中です。
でもグリクシスカラーの方が強く使えそうなんだよなぁ。
【赤】
「騒乱の歓楽者」
このカードも非常に強くて、コスト軽減とハンドの回復ができるのでモダンで通用しうるカードだといえます。
ただスペル6枚の達成は意外と難しく、青赤昇天や青赤デルバー、グリクシスデルバー、バーンなどで採用される可能性があります。
自分ではスペル6枚の達成がどの程度かしっかりと検討していないので分かりませんが、デルバーデッキに採用されて赤いタルモ兼、「宝船の巡行」にならないといいなと思っております(恐怖)
一つ言えるのは「黄金牙、タシグル」や「グルマグのアンコウ」のような探査カードとはいっしょに使いずらいので、グリクシスカラーというよりも青赤カラーでつかわれると思っています。探査をしなくていいので、マナさえあれば複数展開できるのも探査との違いです。
単純にカードパワーはめちゃくちゃ高いです。
「無害な申し出」
再録禁止なのに何で再録してるの(怒)
「ナヒリの怒り」
ナヒリを白黒で収録してくれていたらエスパーカラーのフィニッシャーになったのに。ジェスカイカラーを優遇しすぎ!
「このカラーは何ですか(怒)」
これを言いたかっただけ。
【緑】
「異界の進化」
このカードは評価が分かれているもののモダンで通用するのではと思います。
緑のクリーチャー系のデッキで3マナから5マナにジャンプするとしたら「テューンの大天使」「鏡割りのキキジキ」「スラーグ牙」等あたりが実用的ではないかと思っています。
アブザンカンパニーで不要牌がコンボパーツになるって冷静に強いと思います。最悪マナクリが3マナまでのコンボパーツに変身できるというのですから、悪くはないと思います。ただ、「永遠の証人」で回収ができない点で不満が残ります。
スタックの関係上「台所の嫌がらせ屋」と「テューンの大天使」とのコンボができないのは少し残念ですが、テューンスパイク等が入っているコンボデッキで採用をされる可能性があると思います。
「鏡割りのキキジキ」を使った4カラーのキキコードがあったからそのデッキもワンちゃんあるかもしれません。
バントエルドラージでも3マナに「作り変えるもの」「現実を砕くもの」辺りがいるので現実的です。アロサウルスに関して話題が上がっていますが現実は砕かれてしまうと思います。
どちらにしてもダブルシンボルなので、デッキを選ぶことになりそうですし、マナベースの調整が今後のモダンで活躍するかどうかに影響しそうです。
「見事な再生」
フェッチが墓地から戻ってくる。
【多色】
「残忍な剥ぎ取り」
2マナ4/4トランプルとかタルモ並みだけど、タルモにサイズで負けている時点でモダンでの就職先はなさそうです。
「呪文捕え」
未知数。個人的には買おうと思ったけど、買わなかったカードなので、あまり高くなってほしくないです。千円超えると買う気なくす。
反射魔導士のテキストを読んだときは強いと思ったけど、書いてあることは反射魔導士以上に強いこと書いてあります。でも打消しに対しては実質カウンターになりますし、テンポをとれるのでモダンでも通用しうるカードだとは思います。
ただ、使うデッキが思い浮かびませんでした。
「実地研究者、タミヨウ」
バントトラフトで活躍の場があるかどうか。
【無色】
「州民を滅ぼすもの」
緑はわかりません。
「膨らんだ意識曲げ」
ハンドを壊滅させられるが、4マナ以上を用いないデッキもあるため、就職先はないと考えます。あるとすればアブザンジャンクでしょうか。
「老いたる深海鬼」
モダンの青いデッキで「霧縛りの徒党」になれる。青いデッキで3マナとなると「ヴェンディリオン三人衆」が挙げられます。4マナで運用することを前提にすると3マナのクリーチャーが入っていて青青が必要となると限定的で使われないのではないかと思っています。ただし、現出クリーチャーをつかうとしたらこのカードが一番モダンで実用出来ではないかと思っています。
個人的には注目していない。
「約束された終末、エムラクール」
滅殺がないのでつかわれなさそう。滅殺がある方が使われるのではないでしょうか。
「異界月」参入後のメタ環境について
エスパーカラーで有用なカードは「神聖な協力」「集団的蛮行」「最後の希望、リリアナ」の三枚でした。使い方によっては「詮索好きなホムンクルス」も使われることになりそうです。
実際にモダンで使われるカードとしてはホムンクルス・歓楽者・非実体化・ラスアナ辺りがド本命ではないかと思っています。
赤青系統のデッキが強化され、個人的には青赤デルバー、青赤昇天、グリクシスコントロールあたりでデッキのアップデートがされるのではないでしょうか。
また、「異界の進化」によりコンボ要素の強い緑のクリーチャーデッキも可能性があります。
騒乱の歓楽者は簡単に4積めるカードではありませんが、使われ方によってはデルバー系が流行って、テンポに弱いデッキは淘汰されそうですね。
ドレッジあたりが最近流行っていることもあり、もしかするとグリクシスコントロールは墓地対策と一緒に沈むことも考えられます。
つまり安らかに眠らせられるエスパーズアーが環境トップに来ますね。(すっとぼけ)
あとアドバンテージの源、ラスアナには期待をしています。最後の希望だけに。
追記
コントロールが好きで有名?なキハラアツキさん(私もアゾコン大好きですw)がエスパーデルバーなるものを作っていて非常に興味深かったです。
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD03816W/
以前、ファランケルスの後継者が出たときには8デルバーだとか言って、エスパーで組んでみましたが、リソース不足で全く使い物にならずw
8位入賞でSEまで行くことはありませんでしたが、稲妻がない中、コントロールではなく、ミッドレンジ気味のエスパーカラーでダメージレースに勝てるかつ、形になっているのはなかなかすごいとしか言いようがありませんでした。
追記その2
冥界月ではなく、異界月でした(^^;
ご指摘してくださった方ありがとうございました。
今のモダンは非常にカオスで、メタはないですが多様性があっていい感じですね。
マジックは久しく触っていないのですが、なぜか「異界月」フルスポを見てからマジックが頭を離れず。仕事に全く集中できないので頭の中を吐き出していこうと思います。
久しぶりの投稿になりますが、今日はモダン的目線で「異界月」を見ていきたいと思います。
【白】
「神聖な協力」
アタック限定の「天界のほとばしり」「4点ゲイン」「2体アンタップ」の増呪スペルですが、モダンにおいても割とプレイアブルなカードだと思いました。
アゾコン、エスパーコントロール的観点では有用な魔除け+αになると思いました。最もこのカードが輝くのは比較的重めのコントロールデッキで、龍王オジュタイが入っているタイプが非常に有用です。
龍王オジュタイは最近の青白コンをみても比較的モダンではプレイアブルなカードで、アゾコンやエスパーコンでは土地が並ぶので増呪スペルが唱えやすいことが挙げられます。
神聖な協力は2マナの簡単な除去になるので序盤をしのぎやすく、微々たるものですがライフゲインができるカードというのも重めのエスパーカラーのコントロールでは非常に感触の良いカードでした。
また、アゾコンでは龍王オジュタイをアンタップすることにも価値があり、アゾコンでは修復の天使なども入っているのでバットリで活躍しやすいです。
また、感染や呪禁オーラ等にナチュラルに対策できるのもモダンにおいては丸いカードだといえます。
デメリットは天界のほとばしりと違って、タイミングが限定されてしまうこと、ブロックに使えないことが挙げられます。
特にブロック時に使えないのは比較対象として「アゾリウスの魔除け」との大きな違いで、「聖トラフト」を用いたデッキではブロック時に使えないことは微妙な点だと言えます。
「シガルタの助け」
なんかに使えそう。だけど使い方がわからない。
アドを稼いでくれるわけでもないので4は積みずらいですが層瓶やエンチャントのサーチと合わせて使うことで、装備品を使ったデッキで生きるかもしれません。モダン的には1マナなので簡単に展開できるため、一応言及しました。
「神聖の協力」で飛ばしすぎたw
「異端聖戦士、サリア」
どのサリアも強いですね。このサリアはこちらにあるように「http://mwweenie.diarynote.jp/?day=20160701」モダンでは評価が難しいと思いました。ただ、白ウィニーでは同盟の伝説が8枚入るのはさすがにデッキとしては難しいと思いますが、3色、フェッチも多い環境なので、氷瀑の執政のような疑似除去体制があると言えるのではないでしょうか。ただ稲妻の前には無力ですが。
「単体騎手」
裏返ると非常にスペックの高いカードで、モダンではシスターズでの運用か、アゾコンで使われる可能性があります。
特に2マナで3点ゲインというと、「単体騎手」アタック+「台所の嫌がらせ屋」、「神聖な協力」、「オジュタイの命令」のリア二+4点ゲイン等があります。
ただ、アゾリウスコンの「ヴリンの神童、ジェイス」「瞬唱の魔道士」「前兆の壁」で「オジュタイの命令」が多く入っている型では少し採用を考えられますが、台所の嫌がらせ屋も入れたいとなると枠が難しいです
ただ、裏返る前のスペックでは非常に物足りなさがあり、専用の構築が必要なため、モダンでの採用は難しいかもしれません。
【青】
「久遠の闇からの誘引」
青単トロンでワンちゃんあるとかないとか。ただ、ソーサリーなので、あまり期待はしていません。
「月の力」
「月の力」は新しくエスパーズアーで採用の価値があります。http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD11277S/
特にズアーで持ってこれるカウンターというのがとても重要です。
「月への封印」
「月への封印」も同様にエスパーズアーで土地とプレインズウォーカーにも触れられるという点でエンチャントとして検討の余地がありそうです。
「広がりゆく海」「拘留の宝球」が2枚ずつ入っていることが多いので「月への封印」1枚で2枚の役割を果たすのでデッキ圧縮としては使えると思います。
「霊廟の放浪者」
これは審判官の使い魔の上位互換で、パワータフネスが上がることが見込めるのですが、スピリットが多く入っていない場合は変わりません。
スピリットデッキがモダンでできるようになった場合には非常に有用なカードだということくらいでしょうか。
「非実体化」
打ち消さない疑似打消しは、2マナの打ち消し枠として検討する価値があります。
特に有用なのはクリーチャーにさわれること、「突然の衰微」のような打ち消せない呪文も差し戻せることにあります。
もしもモダンでつかうとしたら、「差し戻し」「蒸気の絡みつき」と比較することができ、採用されているデッキにはマーフォーク、青赤デルバーが挙げられます。
「蒸気の絡みつき」はマナ域が違うこと、ライフに影響しない点が大きな違いです。
「蒸気の絡みつき」は青赤デルバーやマーフォークが主な就職先ですが、どちらもマナはできるだけ使いたくないのでどちらかというと「差し戻し」との比較になると思いました。
「差し戻し」はドローできるのでアドバンテージを失わないのが強く、非実体化はアドバンテージとしてはマイナスです。
そのかわり盤面にも触ることができるのが強みです。
マーフォークで「差し戻し」がメインに入っている場合がありますが、私はテンポを稼ぐことができ、衰微も差し戻せるという点ではマーフォークデッキで「非実体化」は丸いカードになり得るのではないかと思いました。
「詮索好きのホムンクルス」
このカードはモダンでの青カラーにとっては非常に有用なカードだと思います。2マナタフネス4は非常に心強く、さらに果敢とメダリオンは頭おかしい。
前半はマナクリになり、後半は3/4果敢とメダリオンのついた大きな「僧院の速僧」になります。人によっては青いタルモなんていう人も。
後半ではすぐに3/4果敢として使えるので、青系のデッキでは比較的骨太なクリーチャーとして使えると思います。
何よりも相性がいいのは「思考掃き」で、3ターン目に反転することも考えられます。
「思考掃き」を使うことを考えるとグリクシスデルバーやグリクシスカラーのデッキ、エスパージャンク等で検討の余地があります。
詮索好きのホムンクルスは時々出てくるアホみたいに強い青いカードだと思います。
【黒】
「集団的蛮行」
「集団的蛮行」は速度の速いデッキに対して非常に有用です。使ってみて2点ドレインもスペルオンリーの「強迫」も2マナソーサリーの「見栄え損ない」も強いです。
バーンやデルバー系統の早いデッキに対してある程度耐性がつく点がいい点で、カウンターを考慮しなければ早いデッキに対して2マナで不要牌を有用なカードにしつつ、2アクションをとれるナイスなカードです。
青いデッキでは2マナの強迫か2マナの見栄え損ないだと思いましょう。
ハンドの消費が多くなりますが、重いコントロール系のデッキでは早いデッキに対して速度不足を補うカードとして有用です。
黒いデッキではコジレックの審問と思考囲いに合わせて集団的蛮行を合わせることでコントロールに強くなるでしょう。
「墓所破り」
ゾンビ強くなるといいね。応援してる。
「リリアナの誓い」
リリアナの誓いはズアーコンでつかえそうで使えない。3マナ布告なので、プレインズウォーカーデッキで就職を狙うも断念て感じでしょうか。
「エムラクールの囁き」
ヒムになりそうでならないやつです。2マナでアドバンテージが取れるのはでかいですが、2ターン目に使えるのは1ターン目フェッチからの「思考掃き」でソーサリー・クリーチャー・プレインズウォーカーの2種が落ちた時くらい。
限定的過ぎて、モダンで通用するとは言えないでしょう。
「最後の望み、リリアナ」
呼び方はラスアナでおk?
ラスアナはモダンで通用するカードだといえます。主な就職先としてはミッドレンジの青黒カラーのデッキでしょう。主にグリクシスカラーですね。
ジャンドにはヴェリアナがいるので割愛しますが、グリクシスカラーでは+能力を使ってハンドが少なくなるのはいまいちです。
どちらかというとアドバンテージ差をつけたい青黒系のコントロールでラスアナはモダンで活躍することになるのではないでしょうか。
プラス能力を積み重ねることが勝ちに直結し、自身も落とされずらく、タフ1に人権がなくなるのも素晴らしいです。
マイナスで墓地を肥やしつつ「黄金牙、タシグル」や「瞬唱の魔道士」、「ヴリンの神童、ジェイス」を回収されたらゲロをはきます。
特に「ヴリンの神童、ジェイス」との相性が抜群すぎてお互いにプラス能力を使うと全く、ダメージレースになりません。
「コラガンの命令」と一緒に使うことで、リソースを回収されて普通のフェアデッキではアドバンテージ勝負ができないのではないでしょうか。
個人的にはエスパーカラーで使えないか検討中です。
でもグリクシスカラーの方が強く使えそうなんだよなぁ。
【赤】
「騒乱の歓楽者」
このカードも非常に強くて、コスト軽減とハンドの回復ができるのでモダンで通用しうるカードだといえます。
ただスペル6枚の達成は意外と難しく、青赤昇天や青赤デルバー、グリクシスデルバー、バーンなどで採用される可能性があります。
自分ではスペル6枚の達成がどの程度かしっかりと検討していないので分かりませんが、デルバーデッキに採用されて赤いタルモ兼、「宝船の巡行」にならないといいなと思っております(恐怖)
一つ言えるのは「黄金牙、タシグル」や「グルマグのアンコウ」のような探査カードとはいっしょに使いずらいので、グリクシスカラーというよりも青赤カラーでつかわれると思っています。探査をしなくていいので、マナさえあれば複数展開できるのも探査との違いです。
単純にカードパワーはめちゃくちゃ高いです。
「無害な申し出」
再録禁止なのに何で再録してるの(怒)
「ナヒリの怒り」
ナヒリを白黒で収録してくれていたらエスパーカラーのフィニッシャーになったのに。ジェスカイカラーを優遇しすぎ!
「このカラーは何ですか(怒)」
これを言いたかっただけ。
【緑】
「異界の進化」
このカードは評価が分かれているもののモダンで通用するのではと思います。
緑のクリーチャー系のデッキで3マナから5マナにジャンプするとしたら「テューンの大天使」「鏡割りのキキジキ」「スラーグ牙」等あたりが実用的ではないかと思っています。
アブザンカンパニーで不要牌がコンボパーツになるって冷静に強いと思います。最悪マナクリが3マナまでのコンボパーツに変身できるというのですから、悪くはないと思います。ただ、「永遠の証人」で回収ができない点で不満が残ります。
スタックの関係上「台所の嫌がらせ屋」と「テューンの大天使」とのコンボができないのは少し残念ですが、テューンスパイク等が入っているコンボデッキで採用をされる可能性があると思います。
「鏡割りのキキジキ」を使った4カラーのキキコードがあったからそのデッキもワンちゃんあるかもしれません。
バントエルドラージでも3マナに「作り変えるもの」「現実を砕くもの」辺りがいるので現実的です。アロサウルスに関して話題が上がっていますが現実は砕かれてしまうと思います。
どちらにしてもダブルシンボルなので、デッキを選ぶことになりそうですし、マナベースの調整が今後のモダンで活躍するかどうかに影響しそうです。
「見事な再生」
フェッチが墓地から戻ってくる。
【多色】
「残忍な剥ぎ取り」
2マナ4/4トランプルとかタルモ並みだけど、タルモにサイズで負けている時点でモダンでの就職先はなさそうです。
「呪文捕え」
未知数。個人的には買おうと思ったけど、買わなかったカードなので、あまり高くなってほしくないです。千円超えると買う気なくす。
反射魔導士のテキストを読んだときは強いと思ったけど、書いてあることは反射魔導士以上に強いこと書いてあります。でも打消しに対しては実質カウンターになりますし、テンポをとれるのでモダンでも通用しうるカードだとは思います。
ただ、使うデッキが思い浮かびませんでした。
「実地研究者、タミヨウ」
バントトラフトで活躍の場があるかどうか。
【無色】
「州民を滅ぼすもの」
緑はわかりません。
「膨らんだ意識曲げ」
ハンドを壊滅させられるが、4マナ以上を用いないデッキもあるため、就職先はないと考えます。あるとすればアブザンジャンクでしょうか。
「老いたる深海鬼」
モダンの青いデッキで「霧縛りの徒党」になれる。青いデッキで3マナとなると「ヴェンディリオン三人衆」が挙げられます。4マナで運用することを前提にすると3マナのクリーチャーが入っていて青青が必要となると限定的で使われないのではないかと思っています。ただし、現出クリーチャーをつかうとしたらこのカードが一番モダンで実用出来ではないかと思っています。
個人的には注目していない。
「約束された終末、エムラクール」
滅殺がないのでつかわれなさそう。滅殺がある方が使われるのではないでしょうか。
「異界月」参入後のメタ環境について
エスパーカラーで有用なカードは「神聖な協力」「集団的蛮行」「最後の希望、リリアナ」の三枚でした。使い方によっては「詮索好きなホムンクルス」も使われることになりそうです。
実際にモダンで使われるカードとしてはホムンクルス・歓楽者・非実体化・ラスアナ辺りがド本命ではないかと思っています。
赤青系統のデッキが強化され、個人的には青赤デルバー、青赤昇天、グリクシスコントロールあたりでデッキのアップデートがされるのではないでしょうか。
また、「異界の進化」によりコンボ要素の強い緑のクリーチャーデッキも可能性があります。
騒乱の歓楽者は簡単に4積めるカードではありませんが、使われ方によってはデルバー系が流行って、テンポに弱いデッキは淘汰されそうですね。
ドレッジあたりが最近流行っていることもあり、もしかするとグリクシスコントロールは墓地対策と一緒に沈むことも考えられます。
つまり安らかに眠らせられるエスパーズアーが環境トップに来ますね。(すっとぼけ)
あとアドバンテージの源、ラスアナには期待をしています。最後の希望だけに。
追記
コントロールが好きで有名?なキハラアツキさん(私もアゾコン大好きですw)がエスパーデルバーなるものを作っていて非常に興味深かったです。
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD03816W/
以前、ファランケルスの後継者が出たときには8デルバーだとか言って、エスパーで組んでみましたが、リソース不足で全く使い物にならずw
8位入賞でSEまで行くことはありませんでしたが、稲妻がない中、コントロールではなく、ミッドレンジ気味のエスパーカラーでダメージレースに勝てるかつ、形になっているのはなかなかすごいとしか言いようがありませんでした。
追記その2
冥界月ではなく、異界月でした(^^;
ご指摘してくださった方ありがとうございました。
コメント
Eldritchでなぜ冥界なのかずっと疑問でしたが、私の目が節穴でした。